憲法学者の道から
在宅医療コンサルタントに

2019.08.31.UP
波村 美絵
【1976年・沖縄県出身】
Writer Profile
高田 滋吉

Written by

Shigeyoshi Takata

Photographer Profile
波村 美絵

Photograph by

Mie Namimura

患者も医療従事者もその心をケアしたい

健康って、病気じゃないってことではなく
精神的・社会的にも満たされた状態を指す。
だから医療の役割は治療だけに留まらない。

WHO(世界保健機関)による「健康」の定義を教えてくれた波村さん。彼女の仕事は、在宅医療コンサルタントだ。

「在宅医療」とは、入院・外来等の病院治療とは違う選択肢。病院内の画一的なルールに縛られず、慣れ親しんだ自宅で医療を受けられる安心感がある。一人ひとりの患者さんに合った医療を行える「在宅医療」を広げたい。そんな想いで波村さんは、在宅医療に関わる人々をサポートしている。



一方で、医療全体に言えることだが、在宅医療スタッフの働く現場は特に過酷だ。定期訪問だけでなく患者の容態が急変すれば即対応が求められる在宅医療は、365日・24時間の稼働が前提となる。

患者さんが安心して医療を受けられる為に
医療従事者が笑顔で働ける環境を創りたい。

その想いを実現すべく、波村さんは在宅医療コンサルタントとして、病院やクリニックの業務効率化・従業員教育・人材探し等、あらゆる相談に応じている。



波村さんが医療従事者をサポートする為、例えば会議ファシリテーションを依頼される時。時折、描くのが絵だ。イラストで伝えると、スッと頭に入りやすい。そうすることで、緊張感と戦い続ける医療従事者の心を少し和らげる。

病気やケガを完治できない患者さんもいる。
それでも心をケアできる医療を支援したい。

そう語る波村さんは、異色のキャリアを歩んできた。大学院法学府を卒業後、20代は憲法学者として教鞭を取っていた。医療業界への転身は、30歳を過ぎてから。そんな彼女のキャリア変遷、そして【わたくしごと=私らしい仕事】にどんな経緯で辿り着いたか?波村さんの【わたくしごと】発見ストーリーを取材した。

波村 美絵 Namimura Mie
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