憲法学者の道から
在宅医療コンサルタントに

2019.08.31.UP
波村 美絵
【1976年・沖縄県出身】
Writer Profile
高田 滋吉

Written by

Shigeyoshi Takata

Photographer Profile
波村 美絵

Photograph by

Mie Namimura

10年前の志にたどり着いた

結婚して、子どもができました。
体調の変化や家庭の事情から
学者の仕事を辞め、沖縄を離れました。

沖縄を離れて2年。新天地にも慣れた頃、家の近所で求人チラシをたまたま目にした。仕事内容は、病院のソーシャルワーカー。10年以上前に抱いた志=医療に携われる機会と感じた波村さんは、即応募し採用された。

医療業界の経験もなく30歳を過ぎていたが、必死に専門知識を勉強した。日々、病院に訪れる患者さんからの相談を聞き、足りない知識に気づけば、休日も勉強会に足を運んだ。

自分の努力が患者さんの役に立つ。
そんな実感が嬉しかったです。

先生ではなく「波村さん」と呼んでもらえる
職場の環境も心地良かった。



ソーシャルワーカーとして医療現場の経験を積んだ後、学者時代に培った論理力・文章力も買われ、医療業界の広報誌を作る仕事もした。医療業界に転身して4年が過ぎた、37歳の時。波村さんは、在宅医療のクリニックに転職した。医療費膨張が社会課題となる中、病院治療で担いきれない患者さんをフォローする在宅医療の役割が、社会的に注目され始めていた。

医療を受ける場・暮らしを営む場を
患者さんが選べる社会になって欲しい。

そう考えていた波村さんにとって、在宅医療は経験して学びたい領域だった。面接ではマネジメント職も打診されたが、在宅医療の現場に触れたかった波村さんは、訪問医療スタッフ職を自ら希望し入社した。

でも、中学・高校で手術した足のせいで
患者さんの現場ケアをスムーズにできなくて。

患者さんにご迷惑をかけられない。そう判断した波村さんは、不本意ながら退職を申し出た。すると、院長から意外な提案を受けた。クリニック全体を統括・管理する「事務長」という役割をやってみないかと。

波村 美絵  Namimura Mie
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