EDIT(編集後記)
2019.08.31.UP
波村 美絵
【1976年・沖縄県出身】
Writer Profile
高田 滋吉

Written by

Shigeyoshi Takata

Photographer Profile
波村 美絵

Photograph by

Mie Namimura

波村さんの取材を通じて感じたのは二面性だ。「論理と感性」「強さと優しさ」バランスが良いと言うよりどちらも大きい。対極のエネルギーが引っ張り合って均衡している印象だ。

14回もの転居を経て培ったのは、自立した発信力。常に転入生だから、そうせざるを得なかった。そして、自分の絵が他の子の作品にされてしまった経験。

波村さんが感じてきたのは、強さを身に付ける術だけじゃなく、弱い立場の人に対する尊厳の必要性だったのだろう。憲法でも医療でも彼女の目的は、市井の人々の暮らしと心を守ること。在宅医療に携わる動機も、そこにある。



波村さんは休日になると、マグカップに絵を描く。彼女にとって絵とは額縁に飾るより、日常的に手に触れるものにこそ描きたいと言う。下書きもせず、上手く描こうともせず、感じるままに好きに描く。そんな彼女の好きなARTは、著名なアーティストより無名の子供の作品だ。



子どもの絵に上手・下手の評価は要らない。 好きに描いた絵こそ、エネルギーに溢れる。 そこから生きる力をもらえる人は沢山いる。

一見、交わらなそうな医療とアート。でも二面性を備えた波村さんに語られると、患者の心を癒せる未来医療の姿にも思えてくる。そんな明るいインスピレーションをもらい、少しだけ医療の未来を考えてみようと想った。

波村 美絵 Namimura Mie
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