EDIT(編集後記)
2020.02.29 UP
奥宮 俊祐
【1979年・東京都出身】
Writer Profile
福島 史彦

Written by

Fukushama Fumihiko

Photographer Profile
奥宮 俊祐

Photograph by

Okunomiya Shunsuke

私(ライター福島)にとっての「トレイルランニング」。 冒頭に触れたが、もし出会わなかったら、自分はどうなっていたのだろう?そう考えると少し、恐ろしい気持ちになる。



私は大学を卒業後、すぐに社会人になることから逃げた。本当はずっと逃げ回りたかった。どんな仕事を生きる糧にしていいのか?分からずにいた。

何となく公務員になり、何となく公務員を辞めて、何となくメーカーに再就職した。好きでもない仕事を我慢して続けた。家庭の中でも我慢をしてきた。

我慢をしてきたこと自体に気づいたのは、癌を患い、5年後の自分の命が保証されないことを知ってからだった。



ちょうどその頃、トレイルランに出会った。自然の中で走る爽快感。その爽快感を共有できる友人たち。目標となるレースも見つけた。生きるための源を授けてもらった。助かった。そう思った。

参加者が集まらなくても
やりたいんです。

参加してくれた人と繋がれるから
やりたいんですよ。

奥宮さんがそう話してくれたイベントに、去年の9月に初めて参加した。

来た人が “楽しかったという満足” を
とにかく持って帰って頂けること!

奥宮さんが取材中、何度も口にした言葉だ。そのことを、参加したイベントで私は実感できた。

やりたい仕事で人を満足させる。今までの自分の生き方、仕事の仕方と全く逆のことだと感じた。もっと奥宮さんの生き方を知りたいと思い、今回の取材にこぎつけた。



「好きなことを仕事にするなんて、
 できるわけねぇだろ!」

奥宮さんのお父さんは、朝早く家を出て職場に向かい、夜遅くまで仕事を続けた企業戦士。彼が子供の頃、平日にはめったに会うことは無かった。そんなお父さんに言われていた言葉だ。

もしかしたら、この言葉が奥宮さんを好きな仕事に向かわせる源泉になっていたのではないだろうか?そんな私の疑問に対して、奥宮さんは笑って、肯定も否定もしなかった。

自衛隊の時の上司が、未だに
大会ボランティアで来てくれるんです。
幹部だった人なんですよ~(笑)

自ら“走る”を楽しみ「自然の中で“走る”楽しさ」を多くの人々に提供する。関わるすべての人たちの幸せを願い活動している奥宮さんに、周りの人たちは自然と巻き込まれていく。

みんな、奥宮さんのことを放って置くことが出来ないのだ。そんな風に私は感じた。



昨年のイベント参加者にシェアされた写真の中に、奥宮さんを追いかけて楽しそうに走る自分を見つけた。私自身も、すでに奥宮さんの応援団の一人になっている。

打算の無い人との繋がり。取材を通じて、これだと思った。私自身も改めて、人との繋がりを大切にしようと思っている。「打算無く」といきたいところだが、果たしてできるかどうか?
いや、やってみよう!

奥宮 俊祐  Okunomiya Shunsuke
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