EDIT(編集後記)
2019.11.15. UP
山本 陸公
【1998年・千葉県出身】
Writer Profile
川代 紗生

Written by

Kawashiro Saki

Photographer Profile
大坂 千晶

Photograph by

Osaka Chiaki

ライターの川代です。
今回【わたくしごと=私らしい仕事】メディアから初の外部ライター依頼を受け、記事を書かせていただきました。

いやー、難産でございました。
私に出産経験はありませんが、文章を書くたびにいつも「出産ってこんな感じなんだろうな」とつくづく思います。

誰かの魂を受け取って、暖めて、育てて、この世に産み出す。産み出すまでには痛みや苦しみを伴うけれど、それでもやはり、私はこの書くという作業が好きでたまりません。



高田さんと最初に出会ったのは、私が講師を担当する天狼院書店のライティング教室でした。生徒として参加してくださっていたのです。

後から知ったことですが、高田さんはそのとき私が100人近くの生徒の前で自分の離婚バツイチ赤裸々トークを恥ずかしげもなくした事に衝撃を受け「こいつは何か違う ......!」とピンと来て、仕事を頼む事に決めたそうです(なんでそこ?笑)

10月に独立してからは今まで以上に「書く事」に本腰を入れて取り組む機会が増えまして、何でも出来そうな気がしていた所に、高田さんとの衝突があり、自分の力量の無さに失望しました。文章教室の先生を名乗っているにも関わらず、期待して下さった高田さんをがっかりさせてしまって。申し訳なくて、もう自分のライター人生はお終いだとも思いました。

けれど、今思うと、あれは陣痛のようなものだったのかもしれません。母が感慨深げによく言っていたのを思い出します。

「この世のものとは思えない痛みだけど、
 産み終わって子どもの顔を見ちゃうと、
 すっかり忘れちゃうんだよねえ」

たしかに、産むまでの道のりは果てしなく遠く感じられました。高田さんと何度もすり合わせをして、陸公さんにもご協力いただいて、一生完成しないんじゃないか、これって本当に陸公さんの本質を伝えられているのだろうかと何度も自分に問いかけました。恐怖と不安の中で、一人書き続けていました。

ただ、振り返ると、「絶対に素晴らしいものになる」ということだけは、ずっと信じていたように思います。陸公さんの熱を高田さんが受け取り、高田さん自身の熱と混じり合って、私の元に託されました。この記事に関わる全員が、絶対にいいものにしよう、読者の方々の心を動かせる記事にしようと、本気でもがいていました。

初めは、思いがけない出会いでした。陸公さんのことも高田さんのこともよく知りませんでした。 よく知らないからこそ不安で、「ライターとしてあるべき姿」「記事としてあるべき姿」を追い求めました。でも二人が、そのテンプレートを破ってくれました。



これからまさにアイドル事業を進めようとしている陸公さん、【わたくしごと=私らしい仕事】メディアの運営を始めた高田さん、ライターとして独立した私。

ちょっとクサい言い方になってしまいますが、私はこの出会いは必然だったんじゃないかと思えてなりません。新たな事に挑戦し始めた3人の人生が重なり合って、殻が破れて、新しいものが生まれて、ここが何かのきっかけになって、世界は変わるかもしれない。

そんな風に想える機会を与えて下さった陸公さん、私のわがままや勝手な提案を受け止め、信じて任せて下さった高田編集長、【わたくしごと=私らしい仕事】編集部の皆様、そして本記事を読んで下さった読者の皆様、本当に本当に、ありがとうございました。

心から、感謝申し上げます。

山本 陸公  Yamamoto Riku
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