EDIT(編集後記)
2019.08.04. UP
湯本 沙友里
【1986年・茨城県出身】
Writer Profile
高田 滋吉

Written by

Shigeyoshi Takata

Photographer Profile
湯本 沙友里

Photograph by

Sayuri Yumoto

湯本さんの【わたくしごと=私らしい仕事】は、幼い頃にTV画面で見た憧れが起点だ。海外の大自然・野生動物。命の息吹を感じ取ったか。そこに、個人的な人生経験が積み重なる。家族の離散。打ち明けた時、友人達に助けられ勇気を得る。父と再会するも、挫折。そこから、家族のカタチに正解は無いと知る。そして、憧れの地アフリカで、壮絶な人生を送る路上生活者たちとの出会い。

苦難と直感に満ちた歩みの結果、「心の居場所づくり」湯本さんならではのミッションを見出した。転ぶ度に何かを得る逞しさ。幼い頃の憧れだけで頑張れるのか?そう思って、最後に聞いた。

うーん……(沈黙)
兄から教わったのかな。

11歳の時に失った兄。障害を持っていたけど、いつも自分の気持ちに正直だった。乗り物が好き。人が好き。いつも明るかった。そんな兄に対して、当時の湯本さんは素直になれず、冷たくしてしまうこともあった。そんな自分を後悔もした。でも、兄のクラスメイトが贈ってくれた作文集を読み、改めて兄を誇りに想った。



“運動会に出れないのに、誰より応援してた”
“いつも周りを愉しませようとする奴だった”

湯本さんが、お兄さんから教わったこと。
他者と比べたり、ひがんだりせず
自分の気持ちを、素直に表現すること。

大切な想いに、蓋をしちゃいけないなって。

ずっと彼女を苦しめ続けた、家族の喪失。でも、彼女に生きる力を注ぎ続けたのも、その家族だった。湯本さんには確かに、大事な【心の居場所】があった。

湯本 沙友里 Yumoto Sayuri
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